画像解析と機械学習を用いたヒトiPS細胞の分化効率の早期・非破壊予測法を開発

北條未来 元研究員(当時:CiRA臨床応用研究部門、現:アステラス製薬株式会社・CiRA基盤技術研究部門 共同研究員)、櫻井英俊 准教授(CiRA臨床応用研究部門)らの研究グループは、エピストラ株式会社(所在地:東京都品川区、代表者:代表取締役CEO 小澤陽介)と共同で、ヒトiPS細胞から骨格筋幹細胞(MuSC)を分化誘導する過程において、細胞画像解析と機械学習を用いて、最終的な分化効率を早期に非破壊的に予測する手法を開発しました。

ヒトiPS細胞は、あらゆる細胞に分化する能力を持ち、再生医療や創薬研究など幅広い応用に期待されています。中でも、遺伝子導入を行わず、培養していく過程で培地組成を変える「段階的分化誘導法」は、安全性の面から再生医療に適していると言われています。しかし、分化効率が一定になりにくく、分化誘導に長期間を要するものもあり、中々安定した供給が得られません。そこで本研究グループにより、早期に分化効率を予測できる手法が開発されました。今回開発した分化効率予測手法の活用により、効率よく分化細胞を得て、ヒトiPS細胞を用いた再生医療研究が加速することが期待されます。

詳しい研究内容はCiRAのホームページをご参照ください。

https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/250724-100000.html